フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第24話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第24話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第23話~』
沈黙を破ったのは江口くんだった。
「ねぇ」
「うん」
「キス……していい?」
どうしていいかわからなくてひたすら固まっているわたしに対し、江口くんは少しずつ大胆になっていく。
じっとしていた唇が最初はゆっくり、次第に生き生きと、動き出す。
驚くほど柔らかい舌が唇を割って入ってきた時は思わず少し声が漏れた。
舌だけじゃなくて、背中に回されていた江口くんの手も動き始めた。
愛おしさを込めるように背中や髪を撫でていた手がカーディガンを羽織った胸元にそっと触れて、さすがに体を離す。
離れる直前、江口くんの股間が熱を持って固くなっているのに気付いていた。
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