フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第32話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第32話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第31話~』
「おおーっと、柿本さんに菅原さんじゃーん」
ドーナツのトレイを抱えた男の子が4人も、後ろからいきなりわらわらやってきて、わたしも彩菜も少し慌てた。
今の会話、どこから聞かれてた?
みんな同じクラスの見知った顔で、グループ同士休み時間につるむこともある仲。
右から二番目に江口くんがいて、わたしを見てこっそり目配せする。
恋人同士の合図はすぐに気づかれて、友だちにニヤニヤ肩をつつかれていた。
「ねぇ、2人でお茶―? 俺らも一緒していーい?」
4人のリーダー格の男の子が言う。
「2人じゃなくて4人。朋子と沙紀がいて、今下にドーナツ買いに行ってる」
「マジ? 沙紀ちゃんいるの? 俺沙紀ちゃんの隣座るー!」
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