泡のように消えていく…第三章~Amane~<第21話>
【連載小説】泡のように消えていく…第三章~Amane~<第21話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第20話より>
顔を上げるとパーカーにスエットパンツ姿の飛鳥があたしを見下ろしていた。
「なんでいるの」
「なんでって。お前、昨夜何度も俺に電話したじゃん。覚えてねーの? 6回もかかってきたぞ」
「全然」
飛鳥はふう、と短いため息をついて一気に残りの階段を駆け下りた。
飛鳥は元カレで、2番目に働いたソープの店でボーイをやっていた男だ。
歳は2コ下の24歳。もともととび職で、付き合ったことを機にあたしは店を替え、飛鳥はとびに戻っている。
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