フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第15話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第15話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第14話~』
リビングのこたつテーブルにはお母さんとお姉ちゃんが向かい合っていて、わたしはお姉ちゃんの横、お父さんはお母さんの横に座った。真正面にお父さんのこわばった顔があって俯く。
テーブルの上には白い封筒とその中身、この前受けた模試の結果通知だ。
予想通りの展開にうなだれていると、お姉ちゃんが封筒をわたしの前に押しやる。
「どういうことなのよ。これ、あんたが受けるはずの短大が第三希望じゃない、あとは東京の大学ばっか!
東京に行きたいなんて、わたしもお父さんたちも一言も聞いてないよ!?」
希望校の欄にその大学名を書いた時から、反対されるのはわかってた。
地元の短大と東京の私大じゃかかる額が全然違う。
ただ、何を言われても真正面から戦うつもりだった。
人気記事
JESSIEの最新NEWSはFacebookページが便利です。JESSIEのFacebookページでは、最新記事やイベントのお知らせなど、JESSIEをもっと楽しめる情報を毎日配信しています。