フェイク・ラブ 〜Aimi〜<第32話>
【連載小説】フェイク・ラブ 〜Aimi〜<第32話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第31話~』
「いい例えするよなぁ。バラにペンペン草か」
聡は感心した顔をするもんだから、余計に恥ずかしくて顔が上げられない。でもその後急に声が真面目になった。
「俺さ、今まで6人の女の子と付き合って来て、わかったんだけど。自分に自信がある女って、嫌だなって」
顔を上げると、優しい瞳と目が合って、この時初めて私は聡にドキリとした。
今までいくら好意をほのめかされても、デートをしても、ドキリとする隙を持たなかった。
バラの花の女の子と付き合える聡と、ぺんぺん草の私とじゃなくて、
この時初めて私たちは対等になれた気がした。
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