フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第11話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第11話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第10話~』
「どうよ、最近。彼氏とはうまくいってる?」
「問題なし。そっちは? 野々花ちゃん元気?」
「元気元気。見てよ、これ。野々花が保育園で作ってくれたの」
伊織の携帯には、赤と黄色とピンクの三色で編んだ三つ編みの輪がぶら下がっていた。
「それ、ミサンガ?」
「なんだってさ。でも、これじゃあ、ただの三つ編みじゃんね」
「でも、嬉しいんでしょ、晶子」
三つも年下の伊織だけど、こんなことを話していると、やっぱりこの子って大人だなーと思ってしまう。
「5歳になると、やっぱ知恵がついてくるんだよね。最近、この仕事バレてんじゃないかってドキドキする」
「うっそ、そんな感じするの!?」
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