フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第28話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第28話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第27話~』
「奈々子、奈々子」
いつものように執拗にあたしの名前を呼びながら、快晴の舌と指が体をまさぐる。
桜介くんとは随分違う、年齢相応に肉のついたお腹や太い骨に支えられた肩。
落とした照明の中でそれらが上下するのを見つめながら、あたしは濡れていた。
心の高ぶりと無関係に発情する体。表面だけで笑うように、表面だけで発情し、表面だけで濡れる。
あたしの中心は冷えたまま、あたしの穴は空っぽのまま。
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