フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第39話>

 

【連載小説】フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜＜第39話＞
※連載小説は毎日20時配信です。
　
『第38話～』
「あ、千幸ちゃん、だめ、出そう」
無理して呼ばれてるような、わたしの名前。
我を忘れた江口くんの動きがにわかに速くなり、わたしは加速度化する痛みに耐えきれず声を上げ、
江口くんがわたしの腰を抱えて射精するその瞬間、信じられないひと言を聞き取った。
「かれんちゃん」
最高の瞬間に、江口くんはかすれた声で、たしかにそう言った。
「かれんちゃんって、長谷部くんと付き合ってる、2年生の、あの？」

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