フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第38話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第三章〜chiyuki〜<第38話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第37話~』
その日、いつも通りに家に呼ばれて、江口くんはついに今まで越えることのなかったハードルを踏み越えた。
パンツの上から不器用に筋をなぞる指が、ついにコットンの生地をめくって中に侵入してきて、全身が波打った。
あん、だか、あぁ、だかわからないけれど、いかにもそれっぽい声も出た。
感じてたわけでも、江口くんのために感じてたふりをしてたわけでもなく、
驚きと恐怖と、今までギリギリのラインで守ってきたものが、ついに壊される絶望から出た声だった
「ちゃんとつけたから。大丈夫だよ」
野球部で鍛えた大きな体が覆いかぶさってくる。
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