泡のように消えていく…第三章~Amane~<第2話>
【連載小説】泡のように消えていく…第三章~Amane~<第2話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第1話より>
「やーめーてー!!」
叫んだ途端、今度こそ本当に目が覚めた。
枕元では目覚まし時計のベルがジリジリ、不愉快な音でがなり立てている。とりあえずそれを切って体を起こした。
時間を確認する。7時間は寝ているはずなのに、寝不足みたいに頭が重い。
さっきまで繰り返し咳き込み、気道へ入ってくる蜘蛛を必死で吐き出していた喉が、狂ったように喘いでいた。
秋の終わりなのにパジャマが汗でぐっしょり濡れている。
「最低」
自分に向けて独り言を吐き捨ててから、ベッドを出た。
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